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読了:お電話かわりました名探偵です

今回はゲームの話題ではなく本です。

お電話かわりました名探偵です 佐藤 青南(著)

「事件ですか。事故ですか。そこに謎はありますか?」
Z県警本部の通信指令室。その中に電話の情報のみで事件を解決に導く凄腕の指令課員がいる。千里眼を上回る洞察力ゆえにその人物は<万里眼>と呼ばれている――。ある日の深夜、通報に応答していた早乙女廉は『イエが盗まれた』という一報を受ける。思いもよらぬ訴えに動揺していると、割り込んでくる声が。その声の主こそ、<万里眼>こと君野いぶきだった。果たして事件の真相は? 電話越しに謎に迫る、新感覚警察ミステリ!

警察の通信指令室を舞台にしたこのミステリー小説は、とても魅力的でした。物語は通信指令室を中心に展開し、そこで起こる出来事が謎解きの鍵となっています。

電話を通じて事件を解決していく部分は、読んでいて楽しい時間を過ごせました。

また、この小説は登場人物の数を少なく抑えている点が、読みやすさの一因となっていると感じました。多くの登場人物が出てくると、物語の展開や人間関係を追うのが難しくなることがありますが、この作品では限られた登場人物に焦点を当てることで、ストーリーの理解が容易になっています。

ただし、個人の感想としては、イケボの鈍感くんとの恋愛ネタがやや多すぎるように感じました。これが物語の進行に必要な要素である場合もあるかもしれませんが、その比重が高すぎて、主要な謎解き要素が少なく感じてしまったことが残念です。

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